夏も過ぎ、随分涼しく感じるようになりました。
六ノ里では朝晩の冷え込みも徐々に強くなり、薄着で寝ようものなら風邪でもひきそうなくらい。
カフェに来られるお客様が注文するコーヒーも温かいものが増えてくる境です。
そしてスッキリしたハンドドリップよりも、濃厚なカフェラテのオーダーが増えてくる頃でもあります。
寒くなれば濃厚で温かいカフェラテが欲しくなる。
ちなみにカフェラテには適温があります。
カフェラテはエスプレッソにスチームで温めた牛乳を注いで仕上げます。
ただし牛乳にはタンパク質が含まれているので、加熱で成分が凝固してしまう温度帯があります。
それ以上に加熱してしまうとタンパク質凝固と相まって、滑らかな舌触りが失われます。
よってその温度帯を超えた加熱をすれば、純粋な甘みさえ感じなくなってしまいます。
ちなみに牛乳は65度あたりから凝固が始まります。
その手前ギリギリで如何に滑らかなスチームミルクを完成させるかが第1ステップ。
第2ステップはそのスチームミルクを如何に素早くエスプレッソに注ぎ、そしてお客様の口に届けるか。
熱々ではない、かつ仕上げた直後が一番美味しい。
当店のカフェラテはラテアートを施してありますが、それに時間をかけていても冷めて風味が損なわれる。
綺麗なラテアートは美味しいカフェラテの証だなんて聞いたこともありますが、正確にはエスプレッソとスチームミルクをコントロール出来ている証であって、味に関してはまた次のステップになります。
見た目も多少は必要とラテアートをしていますが、味のみを追求するなら特段必要の無いものなのかも。
ですのでラテアートもシンプルで余分な時間をかけず早く注げるフリーポアのみ。(ミルクを注ぐだけで描くもの)
目指すは提供されたカフェラテが熱々(65度以上)ではなく、かつ冷めてもいない状態。
一度凝固した牛乳は冷めても舌触りが悪くなります。
だから熱々を冷まして提供してもダメ。
以上美味しいカフェラテの雑学でした。
さてさて、本日も美味しいエスプレッソ抽出していきます。
※カフェの営業日、内容に関してはkedi cafeのインスタグラムを参考にしてください。
この記事へのコメントはありません。