Hunting

守り繋ぐ

他の生を奪い自分は生きている。

と言うか生物は皆そうだ。

人間の場合は便利な社会システムが構築されているので、直接的に奪うことを感じることは少ないのかもしれない。

だが確実に命のやり取りの中で私たちは生きている。

自分の経験上一番の獣の渡道。

何度も何度もくくりわなにヒットするので地面は荒れ放題。

もはや獣道かどうかも分からない状態だが、それでも繰り返し捕獲できる。

何ならここでは罠にかかっていない獣ともよく遭遇し、銃にて度々捕獲している。

この場所で随分多くの命が奪われた。

直接的に殺すという行為。

命の軽視なのだろうか。

私が命を奪うことで家族の生活が守られる。

地域の獣害が減り、農家の生活が守られる。

自然界の個体数バランスが保たれ、それに伴い植生が守られる。

植生で言うならば、昆虫等の生物も守られるし、豊かな水源も守られる。

私自身は快楽で生き物を殺しているわけではない。

慣れたとは言え、いまだ心が痛むシーンがあるのは事実だ。

だけど私には守りたいものがある。

狩猟者のことを残酷だとか、命の軽視だとか言う人もいるが、私からすれば狩猟者こそ本当の意味で命の重みを知っていると思う。

生きるため、食べるために殺す。

その行程を自身で行う意味。

普通は考えることはないだろう。

年中山を歩き、獣を探す。

見つけて捕獲し、山から搬出。

解体し精肉し、食となるまで。

志無くして続けれるものか。

地に着く前のページ

米作り次のページ

パタゴニア

ピックアップ記事

  1. 六ノ里の蔵開き
  2. ReBorn
  3. SMOKED VENISON GIN
  4. シンプルイズ
  5. うちの兄妹

関連記事

  1. Hunting

    自分との向き合い方とか

    ※この記事には凄惨な写真がアップされています懐かしい場所。…

  2. Hunting

    剛から柔

    晴れだろうが雨だろうが山に入り歩く。毎日。そんな生活…

  3. Hunting

    終盤戦

    降雪後はボーナスタイム。のはずも結果から言えば捕獲ならず。…

  4. Cafe

    鹿の蒸留酒

    kedi cafeで辰巳蒸留所の鹿ジンの提供を開始します。と…

  5. Hunting

    感覚

    ※この記事には凄惨な写真がアップされています待望の雪。…

  6. Hunting

    足跡見せれど姿は見せず

    イノシシ。ただひたすらに捜索。雪の中を移動しまくって…

Pick up

2023年4月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
パタゴニア

Link





  1. Everyday

    六日の日
  2. Hunting

    くくるところ
  3. Hunting

    罠猟講座
  4. Hunting

    里山と自然
  5. Everyday

    クリスマス
PAGE TOP