ここのところのイノシシ事情。

明らかに痕跡多数。
鼻で掘り起こして餌を食べる習性もあって、林道脇はボッコボコ。
何なら、フラッと罠の見回りに行く時にイノシシとの遭遇多発。
感覚だけでいうと、豚熱(豚コレラ)が蔓延する以前よりも圧倒的に数多いんじゃない?思うこと多々。

そんな状況もあってか、最近銃での捕獲も多い。
だって見ちゃうんだもん。
特に子連れの猪、本当によく見る。
豚熱まだ蔓延しているのかなぁって疑いたくなるほどに。
もしかしたら以前に比べたら弱毒化しているのかもね。
感染しても致死率低くなったとか。
豚熱の株の変異はあるのだろうか。
ともあれ、早く普通にイノシシの肉を市場に出せるようにして欲しい。
解体処理施設にとっても狩猟者にとっても現状は最悪。
その最悪、もう何年目だろう。
業界へのダメージはまだまだ続く…

先日からイノシシに対する豚熱の経口ワクチン投与が再開。
餌付けをしてから地面にワクチン埋めて、そしてイノシシに食べさせるって方法。
今回から少し埋め方を変えても良いらしいので、新しい方法でトライ。
バラバラに散布していたワクチンを1箇所に集約。
寄せ餌と一緒に埋めて、石で蓋をしっかりする。
石をどかしてまで餌を捕食するのはイノシシだけだろうという戦法。

散布翌日。
石はどけていないが石の下から餌を掻き出され。
ついでにワクチンも転がっている。
こういった場合の犯人は小動物。
確かに獣の見分けの判断には有効なやり方だ。

しかし、今回困ったのがイノシシの方。
ここのところ痕跡も多いから今回の調査捕獲では獲れるのでは?と考えていたけど…
ワクチン周囲に撒いた餌は綺麗に食べているのに、ワクチンのある石の山には一切手を付けていない…
石の山という異物に警戒しているのか…
弱ったなぁ、どうやら警戒心の高い個体がウロウロしているみたい。
イノシシ、賢い個体は本当に賢い。
犬よりも鼻が効くというだけあってか、自然界に無い匂いに異常に敏感になる個体もいて。
人の匂い、罠の匂い、そういうのばれちゃうんだよなぁ。
こうなると完全なる知恵比べが始まる。
餌場の近くに罠置いても無理だろうな。
彼らが警戒していない場所まで行っての罠設置かな。
少々山を登ることになりそうだ…
気合いの日々は続く。
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