Hunting

一区切り

昨日まで続いた郡上藩江戸蔵屋敷展

当初2/27(土)〜3/21(日)までの予定が4/7(水)まで延期。

長い展示となりました。

自分の担当した展示用の蔵は至ってシンプルながら際どい写真も多数有り。

きっと目を逸らす方もいたのではないかと思いますが、自分たちの幸せな生活の根底にはそういった過程があってこそだという事を知って欲しかったのです。

私たちの喜び、幸せは彼らの辛さ、苦しみの上で成り立っています。

私たちの生は彼らの死で成り立っています。

家畜であれ、野生の鳥獣であれ、それは同じ。

目を逸らし続ける事は出来ますが事実は変わりません。

今一度、食べることで私達は生きているという意味を感じてもらえたらと思います。

喜怒哀楽。

相反するような矛盾の中でも人は生きている。

何が正しいのかなんて私には分かりません。

でも私の場合は自分が、家族が、仲間が幸せになれる選択を続けるだけだと思います。

今回サポート頂いた仲間たちには多大な感謝を伝えたいです。

まったくもって自分の実力以上の企画で、レベル低くて申し訳ないと思うことが多々ありました。

でも個人的には今回関わらせていただくことで、色々と学ぶことが多くて楽しかったのです。

そう、楽しかった。

それが全て。

今回の企画のおかげで、また狩猟という世界との関わり方が変わりそうな気がします。

見え方もきっと変わるでしょう。

そんな変わりゆく見方の中、その都度感じることを素直に着飾ることなく伝えていけたらと思います。

銃の引き金を引く、そんなシーンでシャッターを切った。

里山を守るため、そして何より自身の生活の糧を得るためには捕獲をしなくてはいけない。

それでもなお写真を撮り続けたのは、自分の中に伝えたいものがあったに違いない。

猟師の日常。

命を奪い、頂くまで。

全てを自身の手で行うことの意味を感じて欲しい。

松川哲也

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