白鳥林工協業組合の山林部(林業)に次いで、木材加工部(製材、木材加工)を知る。
自分の中ではなんとなくそうなのかな?と思っていた林業系の会社は、木材を切り出して、製材して加工して…
何か色々やってるイメージが大きかったけど、それは割と普通じゃないらしい。
もしかしたら、かつてはそんな木に関わることを色々やっているところは多かったのかもしれないけど、今は効率化を重視したのかそれぞれバラバラで専門的に仕事としているところが多いらしい。
そんな中でも、ここは何故に木に関わることを一貫しているのだろうか。



帯鋸(おびのこ)。
大きな輪になった一本のノコギリが高速で回転し、その刃へ原木を送りながら製材していく.
ただ切るだけではない。
木の状態を見極めながら、どこをどう挽くか…その判断一つひとつに、職人の経験や技術が生きている。

製材された木は、そのまま使えるわけではない。
板と板の間に隙間を作って積み重ね、まずは天然乾燥。
ゆっくりと水分を抜いた後、今度は乾燥機に入れて仕上げる。
木材の水分量には用途ごとに細かな目安があり、それぞれの目的に合った仕上げを目指す。
水分量が多すぎると、反りや狂いの原因になる。
木は切って終わりではなく、「乾かす」という工程にも、経験と技術が詰まっていた。



加工所の様子。
大きな特徴として、ここで加工された木材は、住宅や店舗など、人の暮らしの場へ届けられるということ。
だから作業の単位も細かく、オーダーされるものもミリ単位だったり。
それでも作業する職人に聞いてみれば、0コンマの世界だとも言う。
相手は自然で育った個性豊かな木。
基本的な工程は同じなれど、木は一本として同じ表情を見せない。
それでも規格から外れれば、商品として世に出すことはできない。
木材加工で起こる不具合は、木の特性に起因するものも多い。
経験から原因を探り、一つひとつ向き合っていく。
それでも思い通りにならないことはある。
木を相手にする仕事は、答えのない世界でもある気はする。



凄くいいなって思ったのが木質バイオマスを燃料にした人工乾燥機。
木を製材し、加工していけば、当然端材やおが屑も出てくる。
ここでは、それらを木質バイオマスボイラーの燃料として活用し、木材の乾燥に利用している。
木から生まれたものが、また木を乾かすためのエネルギーになる。
無駄のない循環がここにはあって。
人の知恵って凄いなと素直に感動するばかり。

工場長はモノ作りが好きな人。
なんでも自分で工夫して作ることが好きだそう。
モノ作りの話になると、その表情はどんどん生き生きとしていく。
「本当にモノ作りが好きですね!」の投げかけに「大好き!」と笑顔で即答する素敵な人でした。

帰り際、工場長が作った木の作品をいただいた。
きっとこれも「端材を活用したい」、「作ってみたい」という気持ちから生まれた一つなのだろう。
「こんな素敵なモノをもらっていいのかな?」とも思ったけど、その嬉しそうな表情を見ていると、モノ作りの喜びを分けてもらったような気がした。
嬉しい気持ちで、この日を終えたことは言うまでもない。




















