白鳥林工協業組合(以下、白鳥林工)の朝。
いくつか部署がある会社、かつ関わるものが違うために始業時間は別。
山へ直接入る山林部は少々早めに業務開始。※以前書いたブログにリンクで飛べるようにします。
木材加工部や事務所の業務はその後に次いで始まる。

木材加工部を製品を仕上げるところとするならば、事務所はその製品を届ける側であるし、逆に製品に対する要望を現場に届ける側面もある。
朝のミーティングは、そんな情報の大事なやり取りの場でもある。
事務所は、言わば白鳥林工という会社全体をつなぐ「キー局」のような存在なのだろう。


製品の受注。
基本は特注が多いようで、事業者からは用途に合わせたサイズや組み合わせが入ってくる。
要望は依頼主によって様々なため、細かい確認は必須。
サイズのみならず、細かいパネルの組み合わせの要望もあるそう。
横で話を聞いているだけで、なんて細かい作業だろうと驚いたのは言うまでもなく。
しかしながら、白鳥林工と関係のある事業所にヒアリングをした結果のシートを見てみれば、「迅速で丁寧な対応が良い」との回答が一番多く書かれていて…
それだけこの事務所が、外部とのハブとして信頼関係を築く重要な業務を行っていることは分かる。

事務所といえば事務仕事。
山林部の業務報告などの資料作成や、随時業務効率化の検討など。
現場で職人が作業に集中出来るのも、こういった縁の下の力持ち的な役があってこそ。
自分自身、事務作業は苦手意識が強いので、皆のために作業を頑張る姿に頭が下がる。

ここの会社の凄いところは、日々の仕事だけでは終わらないところ。
将来を見据えた様々な活動にも会社全体で取り組み、その中で事務所のメンバーも積極的に関わっている。


その一つが、くむんだー郡上への協力だ。
当初は木材提供・材料協力という形でのスタートであったが、活動を続ける中で「これは会社としても大事な活動だ」と考えが変わり、積極的に関わるようになったという。
活動を重ねる中で、「これは営業ではなく、子どもたちにとって本当に大事なことなんじゃないか」という考えに変わっていったそうだ。
子どもが自然の中で体を使って遊ぶ機会が減る中で、くむんだーでは自分で考え、仲間と協力し、体を動かす時間を作れる。
そんな活動に共感し、今に至る。

その思いは、自社で行う木育活動にもつながっている。
白鳥林工では、夏休みに子どもたちへ木の端材を提供している。
自由研究の内容に困っている人は、是非白鳥林工へ行ってみよう。
(7月18日〜8月25日の営業日に配布中)
木を届けるだけではなく、木に触れるきっかけも届ける。
そんな活動もまた、この事務所が中心となって進められている。

そして、その思いは子どもたちだけではない。
事務所は社内の調整や事務仕事、木育への関与だけでなく、インターンシップの受け入れ調整も積極的に行っている。
実際に学生を受け入れ、指導するのは山林部や木材加工部など、それぞれの現場。
事務所は学校との調整や受け入れ準備を行い、学生と現場をつなぐ橋渡し役を担っている。
現場、お客様、地域、そして未来をつなぐ。
ここでもまた、事務所が白鳥林工の「キー局」としての役割を果たしていることを感じた。
決して自分の会社の人材発掘のためだけではない。
この業界の未来のためへの積極的な奉仕活動でもある。



ここ白鳥林工は、林業から製材、木材加工まで幅広く行っているため、学生の学びの場としても素晴らしい会社だと思う。

「他の場所にインターンシップで入った時は、自分はこの業界でやっていけるのか心配だった。でもこの会社に来て、多くの先輩に親切に対応していただき、自分でも出来るかもしれないと思った。」
「人と人との距離がこんなにも近いことに驚いた。」
こんな言葉を学生から貰えるのも、白鳥林工ならではなのだろう。
そして最後に、学生が話してくれた一言が印象に残っている。
「こんな会社で働きたい。」
それが全てなんだと思う。

50年後、100年後の未来のために。
如何にもどこかで聞きそうなフレーズではあるけど、それが当たり前のように根付いている会社。
現場だけではない。
事務所でもまた、目先の仕事や自分たちのことだけではなく、先の時代、業界の未来を見据えて行動している。
人と人をつなぎ、現場とお客様をつなぎ、子どもたちや学生、そして未来へとつないでいく。
そんな白鳥林工を支える「キー局」が、この事務所なのだと思う。
取材を初めて二か月程度ではあるけど、ここの思想がもう心地良いでしかない。
人手不足と言われるこの業界、そしてこの時代。
そんな中でも残っていくものには当然理由があって。
今、まさにその現場にいる。



















