Hunting

プロフェッショナル

雪が豊富な今猟期。

獣も雪が多いところでは生きられず、雪の少ないところへ集約。

地域的にも、地形的にも。

その場所に辿り着ければ捕獲は容易なれど、その道筋は険しい。

雪が多ければ動きにくいのは人も獣も同じ。

道は自分たちで作るもの。

気合い。

苦難の道さえ抜けてしまえば捕獲は簡単。

言葉は悪いが、簡単。

この時期でこの雪が多い状況なら、獲る気なら基本大量捕獲。

楽しみの狩猟、獣害対策の狩猟、色々目的はあれど、捕獲だけに目を向けると大事なことは忘れられがち。

捕獲後の処理も大事な大事なところ。

基本捕獲個体は自家消費で食べるか、山に埋めるか、ジビエの処理施設に搬入するか。

自家消費にも限界はあり、山に埋めるには普通では出来ないくらいの尋常じゃない手間がかかる。

ジビエの処理施設に受け入れてもらえるのは捕獲者としては本当にありがたい事ではあるけど、その施設の処理量の限界もある。

獣害対策には捕獲者の育成だけでなく、捕獲後の処理問題も付きもの。

獲る、だけでは完結しない獣害対策。

もうこれは趣味の域では無い。

趣味の狩猟と、獣害対策の有害駆除は全く別物。

狩の後の反省会。

今回出てきたものは家畜の豚と天然のイノシシのしゃぶしゃぶ。

こんな贅沢な日常が当たり前なのも猟師の特権。

改めて、イノシシの肉の旨さを実感するとともに、このクォリティを平均として維持する家畜の素晴らしさよ。

命を頂いて生きていることへの感謝は猟師こそが知っている。

と、敢えて言いたい。

命を喰らうこと、そして生きるという事はそういう立場の人でしか感じれないんじゃないのかな。

さてさて、少し落ち着いていた降雪。

今日、また少々雪が降り始め。

新年、繁忙期過ぎて過労でしんどいのだけど、そんな繁忙期はまだ少し延長となりそう。

これが自然に合わせて生きる生活の辛いとこでもあるね。

本能に、直感に、身を任せる新年。

もうすでにひと月が終わろうとしている。

HUNTERS×3前のページ

雪の日次のページ

パタゴニア

ピックアップ記事

  1. ReBorn
  2. SMOKED VENISON GIN
  3. お知らせ
  4. 10th ANNIVERSARY
  5. 六ノ里暮体験

関連記事

  1. Hunting

    6シーズン目

    ※この記事には凄惨な写真がアップされています猟期突入。…

  2. Everyday

    心の触れ合い的な

    酒を飲むと記憶があやふやになるようになったこの頃。安心して楽…

  3. Hunting

    本能と感覚

    続く小雨。季節的にも新芽も出やすい時。美味しい新芽好…

  4. Hunting

    猟期目前

    猟期前に開催される猟銃の事故防止の研修会。座学を受けて、その…

  5. Hunting

    6月の山「前半戦」

    5月中は忙しい山行きだったけど、6月は打って変わって落ち着いた山行き…

  6. Cafe

    罠ガール

    11月26日発売の電撃マオウ1月号。以前取材、監修協力した漫…

Pick up

2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  
パタゴニア

Link




  1. Cafe

    試行錯誤
  2. Everyday

    最強米
  3. Everyday

    選別作業
  4. Everyday

    鹿肉と低温調理
  5. Hunting

    御用
PAGE TOP