冬が終わった。
そう思わせる日が続いていると誰もが思うであろう。
今年の冬は短かった。



ある日の狩猟。
グループ、仲間で行く狩猟と言えば追い出し役と待ち伏せ役がいる巻狩り(まきがり)と答えがちだけど、実際は色々な協力戦があって。
自分たちがやるのは巻狩りに複数人の忍び猟、そしてスノーモービル猟。
どのやり方も連携の取り方が要ではあるけど、仲間とワイワイ楽しめるのは一番楽しい部分でもある。
狩猟業界の高齢化もどんどん進み、昔ながらの猟法を学べるのも年々減ってきているのを強く感じる。
この日はたまたま若手?メンバーのみで出猟したけど、近いうちにこれが当たり前になるのかもしれない。




ひたすらに山奥に進む。
別のこの日の狩猟は熊穴猟(呼び方は色々)。
冬眠する熊の穴を探し、捕獲するというもの。
僕らの猟りをするエリアの場合、熊の狩猟が認められているのは基本的に11月15日から2月15日。
この日は最後の2月15日の熊への挑戦。
ベテラン猟師の導きで熊が冬眠する可能性のある穴を目指す。
通称熊穴とも言われるものは基本的には山奥にあるもの。
スコップで道を切り開きながらスノーモービルで行けるところまで行く。
その後は雪深い山をひたすらに登る。
登る。
この辺りだ!と先輩の声が聞こえるが中々目当ての穴が見つからない。
皆で協力して捜索すること約1時間、そこに穴が見つかる。

ぽっかり空いた穴。

先輩がかつて購入した工業用内視鏡。
暗く深い穴の先に熊がいるのだろうか…

半身を乗り入れ穴の奥を探る。
ハッキリ言って恐ろしいでしかない作業。
命の対峙。
熊穴猟はお互いの命をかけた猟法とも言える。

結果、熊は居なかった。
それもまたこの猟法では当たり前のこと。
こうやってひと穴ずつ確認して回るしかない。
そして何はともあれその穴を知らなければスタートも切れない。
先輩猟師に学びながら覚えた穴はこれで5つ目。
ここもいつか若手メンバーのみで来ることにもなるのだろう。
色々な伝統文化があるが、その世界も今が大事な引き継ぎの時。
不思議なもので、70、80代から今の40代以下までの間がスッポリ抜けている事が多い気がする。
色々時代背景もあるんだろうな。
だけど貴重な地域の文化は、きっと今後の地域の大事な資源になるとも思っている。
もっと深く学びたい。
知りたい。
まだまだ知らない狩猟の世界を少しでも多く受け継ぎたい。
色々なこと全ての切り替わりの時期が来ていると強く感じる昨今。
時代に合わせて変化して、順応してこそ続く可能性が出てくる。
この業界、変わらなければ、きっと続かない。
自分が継ぎ手になれるかは分からないけど、若手へのパス役ではありたい。
山で感じたもの、得たものを、どう人の社会に還していくのか。
それが、これからの狩猟のテーマなのかもしれない。




















