仕込みの経過と新たなボタニカルの確認。
アルケミエ、辰巳蒸留所。



芳醇な香りに包まれる蒸溜所。
熟成という言葉があるように、人の手だけでは完成しない、たどり着けないものもある。
そこには、時間と変化を待つ余裕がいる。
丁寧に待ち続けた先で、ようやく見えてくるもの。
時間に追われる日々。時間を待つ日々。
そこに、命という概念まで加われば、深みは無限大だ。



大好きな山菜、タラの芽にコシアブラ。
もう自分のエリアは終わりかな。
旬のもの。
新鮮さが大事で、ほんの短い期間しか楽しめない。
どこか儚い。
だからこそ、その一瞬を欲してしまう。
熟成のように、時間を重ねて辿り着く美味しさもある。
でも、山菜には今にしかない力がある。
ひとつの旬が終わり、次に続く旬は、姫竹(根曲がり竹)。
山は、季節を止めることなく、静かに次へ進んでいる。
熟成も季節の物も、結局は人の力だけでは完成しないのが面白い。
待つこと。巡ること。季節が動くこと。
人がどう自然体で自然に関われるのか。
そこにより豊かな生き方のヒントがあるようにも思う。




















