猟師をやっていると気になる数字の1つ。
中々納得いく数は獲れないし、もっと獲りたいなんて思う人も多いと思います。
「捕獲個体数 = 山へ入る時間 × 技術 × 生息個体数」
説明する時によく使う自己流の式。
と言うか多分これでしかない。
これに自分の狩猟スタイルを当てはめたら割と理解は早いかと。
「山へ入る時間」
まずは基本中の基本。
そもそも獣がいる場所に行かずしてどうやって捕獲出来るのか。
だいたい捕獲数多い人は毎日山行ってます。
毎日行くから日々の獣の動きが見えてくる。
季節ごとの習性も感じるようになる。
更には年数重ねてより確かな知見となります。
「技術」
どんなに毎日山に入っても技術無くして捕獲は出来ず。
現在捕獲頭数が多い方でもきっと今までそれ以上に取り逃しています。
悔しい思いを散々しています。
とは言え毎日山に入って自分の頭で考えて出たものは確実に自分の技術を上げてくれます。
獣の季節ごとの生活様式、時間帯での行動様式、走り方や逃げ方…
罠の取り扱い、銃の取り扱い。
色々な観点から技術は付いてくるのです。
とは言え達人になっても山に入らなきゃ獣は獲れません。
山に入って技術を上げて、その技術を持って山に行って捕獲。
要は獲りたければ山へ行けと言うこと。
「生息個体数」
ある意味一番大事かもしれない。
獣の生息個体数は地域によって差が激しいです。
どれだけ技術があって山に入っても獣がいなければ獲れない、と言う当たり前の話。
こればかりはどうにもならない。
ただ多かろうが少なかろうが、そのエリア内を更に細かく見れば獣の季節ごとの移動や時間帯、天候などでの変化が見えてきます。
うちのエリアは獣が少ないから獲れない。
そんな言葉を出してしまってはそれ以上技術は上がらないし、結果獲れない人になります。
言い訳を作って行動を止めた人の成長は無し。
これは猟師に限らず全ての事象で言えること。
もう一回言うなら、要は獲りたければ山へ行けと言うこと。
と言うか、もうこれは「捕獲個体数 = 山へ入る時間」でしか無い気がする。
改めて住んでいる地域周辺の山を見てみる。
ここらの山は歩き倒したけど、霞んでいる辺りの山はまだ未踏。
とことん山に入ってまだまだスキルアップしてみせます。
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