自分の愛用するくくり罠はこのKS-12
実は猟師になりたての時、右も左も分からないなか某メーカーのくくり罠を購入。
だけど本当に使いにくい。
素人なのにこの罠はまともに使えないと思って加工して使ったくらいのレベル。
今思えば完全不良品でした。(そもそもバネと収納チューブの径が合っていない…)
色々悩んでいる時に県猟友会の初心者向け講習で知ったのがKS-12
俗に言う弁当箱タイプのガイド式くくり罠というやつ。
ステンレス製でサビに強く、長く使えるのが嬉しいところ。
貧乏猟師の救いの神です。
作動方法は至ってシンプル。
荷重がかかれば、踏み板が落ちて、そしてバネでワイヤーが跳ね上がり、獣の足を括る。
厚みも非常に浅いので設置する時に簡単です。
厚みは4センチ程度。
実際は土などを被せて隠すため、地面を掘る深さは5センチほど。
KS-12と言うだけあって幅は約12センチ。
ちなみにツキノワグマが生息するエリアは、ツキノワグマ保護のため足が入りにくい12センチ幅のくくり罠しか使用していけないと言う規則があります。
ですのでそうではないエリアではサイズ制限が緩いエリアもあります。
狩猟には地域特性があります。
守らないと違法になるので皆さん気をつけましょう。
そこでちょっとした実験。
罠を設置する時のガイドの塩ビ管の向きを変えてみる。
極端だけど設置時ガイドの塩ビパイプを下に向けてみる。
設置したい獣道の上にしかワイヤーを固定する物が無いパターンです。
結果はこの位置。
ちなみにマジックの横線は、ガイドパイプを横向きに設置した時の跳ね上げライン。
今度は逆。
ガイドパイプ上向き。
結果は一目瞭然。
今まで一番高い位置。
ニホンジカやイノシシの足には蹄があって、その上に副蹄がある。
先の蹄だけでも括る事はできるけど、たまにワイヤーが抜けてしまうことがある。
少しでも高く、副蹄より高い位置をキャッチする事が出来れば、より確実に獣を捕獲する事が可能になります。
と言う事は、やっぱりガイド式のくくり罠の場合、可能な限りガイドのパイプは上に力が解放されるようにした方が良いって事ですね。
KS-12を購入すると分かりやすい使い方の説明が付いて来ます。
もし初心者でくくり罠にお悩みの方いらっしゃいましたら是非どうぞ。
使いやすいです。
色々なくくり罠がありますが、それぞれ個性があります。
使い慣れるうちにその個性を理解して設置できるようになります。
そうなって初めて捕獲率が上がると思います。
最初は全く獲れなくて落ち込むでしょう。
でも諦めたら負け!
根気よく山へ通い、道具も使い慣れ、そこで初めて捕獲率が上がります。
毎日山へ行く。
それが一番のコツです。
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