1、2、3次産業。
種別は色々あれど、今やその分類にはまらない物もあるのでは?とよく思う。
1+2+3で6次産業なんて言ったりもするが、掛け算ではと言う意見もあり1×2×3で6次産業と表現してみたり。
ここのところ自分の中でどうにもしっくりこなかった部分があったのだけど、つい先日クラブハウスでどこかの誰かが0次産業と言うワードを使っていて、それを調べていたら一気に腑に落ちた今です。
0次…物も売らない、サービスも提供せずに起きる流通。
売らずに、提供せずに何が生まれるのか。
大事な大事な根底。
1、2、3次はお金の周りが基本である。
じゃあ0次はと考えれば、それは信用の話なんだと思う。
0次では直接はお金は生まない。
だけどそこには信用を生み出し、信用を貯める仕組みがあると思う。
お金は稼いで消費する事が前提となる。
信用は生んで、貯めていくのが前提となる。(悪いことしたら減るけど)
消費はしないところが面白い。
例えば普段から人のために頑張る人がいたとする。
そこには当然信用が生まれ貯まる。
ある日その人が困れば信用の高さに応じて色々な人が助けてくれるであろう。
だからと言ってその信用は消費されないし、また助けてくれた人に信用が生まれ貯まる。
なんかそれってめちゃくちゃ良い循環じゃないか。
その結果どんどん皆の信用が貯まる。
そこには助け合いの究極が生まれ、もはや信用だけで生きていける可能性さえあるのでは無いかとも思う。
だけど、その循環が上手くいかなかったからこそ1、2、3次という産業が生まれ、信用をお金で表現するようになってしまったのだろう。
僕がこの六ノ里という地域が大好きなのは、この0次的な生き方に多くの人が近く寄り添って生きているという事なんだと思う。
地域のため、家族のため、もちろん自尊心の維持ということもあるかもしれない。
だけどお互いが助け合い、信用を高め合い、そこから生まれる一人一人の幸福感は素晴らしいものがある。
六ノ里は今そんな状況だからこそ、地域外の人からも「楽しそう」と感じてもらえるのでは無いだろうか。
六ノ里に限らず世の中で生きていくには信用は欠かさない。
特に田舎では人口が少なく人と人の助け合いが当たり前。
都会と違い、距離感はめちゃくちゃ近い。
全ての事に言えるけど、特に田舎暮らしは信用を貯めることが大事。
そんな皆の信用の貯蓄量が著しく多い田舎。
それが六ノ里。
きっとそう。
1×2×3の6次産業。
そこに0次をかけたら0になる。
それだけ0次は大事だという事なのである。
事の根。
信用第一。
間違いのない言葉です。
狩猟を頑張ると獣害が減って信用が生まれる。
農業を頑張ると耕作放棄地が減って信用が生まれる。
自分の好きな事×地域。
頑張ればより信用が貯まり幸せになれる。
最高じゃないか。六ノ里は。
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