Hunting

発信器

罠猟の便利アイテム発信器。

自分は2個だけ持っています。

構造は至ってシンプルで、獣がくくりわなに掛かる。

逃げようとワイヤーを引っ張るとピンが抜けて、持っている受信機に音が入るようになる。

イメージ図。

くくりわな設置。(旭興機 KS-12)

獣が踏む。

足をくくる。

逃げようとワイヤーを引っ張る。

そうすると発信器からピンが抜ける。

というシンプル構造。

発信器の設置に関しての分かりやすい説明はNATEC社のホームページに動画あるので見てみてください。

発信器の何が良いかと言えば見回りの手間が大幅に短縮できること。

正直な話、ガチンコで捕獲数を求めてやり始めると獣も学習して危険なエリアには現れにくくなります。

そこで「獣を見ない=いなくなった」と捉える人が多いですが、実際はそうでは無い場合が多いと考えています。

そんな時は思い切って山の尾根や奥山まで見に行ってみましょう。

そこにはちゃんと獣の痕跡多数です。

罠を設置すると言うことは、基本毎日の見回りが求められます。

獣が罠にかかったのに数日放置となればそれは流石に動物愛護法に違反する行為。

捕獲をするとしても不必要に苦しめる行為はダメです。

とは言えそんな山の上まで毎日登るの?となる時に活用するのがこの発信器。

山に入らずとも捕獲の有無が分かるんです。

じゃあ全部の罠に設置すれば?と言うことになりますが、これはこれでデメリットもある。

「発信器のメリット」

①見回りで毎回山を登らなくて済む

時短。体力的に楽。

メリットとしてはこれ。

これは正直大きいです。

「発信器のデメリット」

①音が鳴らない=獣がかかっていないと言うわけでは無い

数回経験がありますが、発信器と罠を繋ぐ線が切れてピンが抜けていなかったことがあります。

上手くは言えないのですが、経験と勘的に「おかしいなぁもうかかってもいいのに」って思って山登ったらかかっていたことありました。

②音が鳴らなくても罠を踏んで作動していることはある

これは大事なことなんですが、発信器が鳴るか鳴らないかはピンが抜けたかどうかだけです。

獣が罠を踏んで罠が作動する。

でも上手く足をくくれずに逃げられる。

ワイヤー自体は引っ張ってないからピンは抜けていない。

罠は作動したままので再設置しないと次の獲物を捕獲出来ない。

でも発信器が鳴らないから現地まで見に行かない。

無駄な見回りを続ける…と言う構図。

③獣にバレて罠を掘り返されたり、雨が強く降って罠を隠した土がはだけて丸見えになっていても気づけない

作動こそしていないものの、獣がかからない状態で放置していることも。

②に次いで無駄な時間を使うことに。

④お金がかかる

根本的なことですが、色々な価格帯はあれど結構高いです。

結局のところ、一番大切なのは毎日現地に行って目で見て気付いて、感じるということが大事なります。

罠の修正だけでなく、毎日山に入るから獣の動向が分かってくるという部分は非常に大きいです。

個人的には発信器は上級者向けかな?とも思っています。

山の地形から季節の餌場、濃厚な渡道など知っていてこその発信器。

最初から楽して捕獲できるものではないと思うのです。

どれだけ知識や道具で武装しても、それを自身の技術として体現出来るかどうかはどれだけ山に入ったか、そして実践をもとに考えたかどうかになります。

もちろん知識として事前に知っていれば、その後技術として体得するスピードは全然違うと思いますが。

ここで告知。

9/19(土)、9/20(日)に猪鹿庁の狩猟スタートダッシュ講座の罠猟の部門にゲスト講師として参加させていただきます。

毎日山に入り浸る生活をしていますが、その経験が少しでも参加者の今後に活かしてもらえるよう頑張りたいと思います。

新型コロナウィルスの状況もあり、少人数制の講座となっています。

失敗から成功、そして今までの苦労や楽しかったこと。

知識ももちろんですが、狩猟の魅力伝えれたらと思います。

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