Hunting

9年目

11月1日より岐阜県の猟期がスタート。

暑い夏が過ぎ、秋が終わったと思えば、一気に冷え込み、紅葉に初雪。

思わずテンションが上がる。

圧倒的に冬が好きな人間として、もうテンションが上がるしかない。

自分は社会人になってから色々な事に手を出したけど、ブレないものが2つある。

1つ目は命の関わる現場にいること。(救命士、狩猟者)

2つ目は冬に本番となるものに関わっていること。(スノーボーダー、狩猟者)

両方に共通するのは狩猟者。

多分、天職なんだと思う。

職業というより、生き方のひとつ。

好きなもので生きるために、ただ必死に努力しているだけ。

猟期中、岐阜県ではニホンジカの個体数調整という事業がある。

要は増えすぎた鹿を減らしましょうってやつ。

銃で撃ち、罠でくくる。

ただひたすらに命とぶつかる。

先日とある取材で「どういう気持ちで狩をしていますか?」という質問があった。

ふっと出た言葉が「ただ淡々と」

毎年、数百もの命と向き合う中で、一つひとつを受け止めきれるほどの器はない。

人間の里を守るため、自然環境のバランスを守るため、ただただ淡々と狩る。

更には美味しい肉を世に届けるため。

この内容は人により全く違うけど、自分は未だにこの順序は変わらない。

ただただ淡々と、そして真っすぐに。腕を磨くのみ。

そんな活動の中、長年の相棒のナイフを消失。

山へナイフを奉納するという表現は狩猟仲間の中では合言葉のようによく聞く言葉。

気付いたら消えている悲しみ。

それはちょうど猟期前日の10月31日。

落とした場所はおおよそ分かっているのに、どうしても見つからない。

8年目から9年目に切り替わる日に消失したのも運命か…

本来であればすぐに代替品を買うところだけど、ナイフは頂き物も少々あり。

昨今の熊騒動の関係もあり、攻撃力は高いものが良いかなとも思い装備変更。

最悪、あの相手とも渡り合える強さを備えたもの。

少しの間はタッパも大きく、突きに特化したこのナイフを装備しよう。

さて、岐阜県の場合、郡上市の場合、熊の捕獲を許可されたのは11月15日から2月15日の間に銃での捕獲のみ。

今まで物凄く多くの人に熊をどうにかして欲しいと言われてきた。

熊猟解禁まであと少し。

普段は怖くて狙わない熊だけど、今年はそうもいかないかな。

里山の安全のためにも、今年は本腰入れて戦おうかな。

報酬は無い。

だけど、それを出来る人間がやらないとね。

大切な人のため。

今年の冬もまた忙しくなりそうだ。

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