Hunting

大義名分とか

ダラダラと

最近は草木の葉も落ち、山の中の視界は良好。

地面の枯葉も多いことから割と捕獲は銃メイン。

今回も想定内でバチっと2頭。

捕獲良好だが何だか心はモヤる。

またあのシーンだ。

この日は朝方に雨がシトシトと降る日。

ここのところの寒い日に比べて暖かめ。

朝早起きして外の空気を吸った感覚的に「多分今日は獣動いてそう」的な予感。

早めに支度して日の出狙いの出猟。

いつもの周回路を見回中にカーブを回れば鹿。

ふと周囲を見渡せば、鹿の群れの中に車が突っ込んでいる状態。

すぐに車から飛び出して逃げる鹿を追いかける。

見渡し良好なポイントで銃を構え発砲。

崩れる1頭と加速的に飛んで逃げるその他。

良し!と心の中でガッツポーズして鹿を引いて降りる。

銃を下ろして車への搬入準備。

その時ふと上を見上げたらまさかの鹿。

しかもさっき1頭撃ったその場に。

急いで銃を用意し直して発砲。

鹿倒れる。

変なことがあるもんだなぁと思ってその鹿を回収しに行けばハッと気付く。

さっき倒したのはメスの成獣。

今倒したのは幼獣。

どうやら逃げてこない母親を探して、子供が現場に戻ってきてしまった様子。

モヤるなぁ。

どうしても親子となると自分の家族とかと比較して考え込んでしまう。

獣害対策で狩猟を始めたとは言え自分ひどいやつだなぁなんて思うところもある。

回収して処理施設に搬送する間も、せめて美味しくいただけるようにという思いがひたすらにループする。

里山の農家のため、自然環境のバランスを整えるため、そして自分の生活のため。

ひたすらに頭の中を正論で埋め尽くそうとするが心はモヤる。

でも間違いのない答えは1つある。

人が、生物が生きていく上では他の生物の命を奪わないといけない。

目に見えない微生物から、目に見えるそれこそ可愛いと思える生き物まで。

里山での生活はそれをまざまざと見せつけてくる。

狩猟を始めてはや6年目。

ここまでモヤるとはきっと答えは無いのだろう。

ならば後は自分の信念に従って。

これからも引き金を引くには躊躇はしない。

その後の思いは命の重み。

より本質的に生きるための糧として少しずつ咀嚼していこう。

いつ死ぬかも分からぬ人生。

より前のめりに。

より情熱的に。

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