Hunting

秋の獣事情

山の恵全力の秋。

今年は暑過ぎた影響で獣も動きが悪かったけど、ここのところ涼しくなってきてようやく動きも活発に。

獣には数字での暦なんてない。

体感の気候が基準。

実際、人間の自分であっても寒くなりだして急に食欲が出てきた。

獣も寒くなってきたおかげでようやく秋らしい食欲。

餌を求めてウロウロ。

更にはニホンジカにあっては繁殖期。

オスはメスを求めてウロウロ。

ウロウロ、ウロウロしているからよく出会う。

普通に撃ったオス鹿。

香りは完全に発情した鹿。

発情しているオス鹿は何か警戒心が低い気がする。

先に見つけられたとしても、割とジッとこっちを見ていることが多い。

発情した鹿には鹿笛でもバッチリ。

今年は鹿のコール音が中々聞こえないなと思っていたけど、最近盛んに鳴き出した。

オス鹿との距離が近ければ割とすぐに来ることもあるけど、今のところ自分の場合の最長待ち時間は40分。

でも来た。

ここら辺の諦めの判断は中々難しいところだけど、自分の中で何かしらの基準を設けておくと良いかと思う。

諦めて歩きだしたら実は近くにオス鹿がいて、自分が気付いた時には時既に遅しなんてこともなん度も経験有り。

何があっても悔しくないように、諦めの基準も大事かなと思う。

これ以上は待たない!例え近くにいても諦める!

的な。

コール猟で来るのは発情した立派なオス鹿ばかりなので、ちゃんと搬出する経路も考えて笛を吹くべし。

朝の業務を終えて帰宅し、ホッと一息するも呼び出しは続く。

畑のネットに鹿が絡まって暴れてるー

最近見てなかったけど、久しぶりに角にパーマかけた鹿。

防獣対策にネット貼ったのに、それに鹿の角が絡んで大暴れ。

結構これ深刻で、ネットはもう切断しないと解けない上に、暴れ回った範囲の田畑はぐちゃぐちゃ。

結局色々と荒れてしまう。

獣害対策、「捕獲」と「防御」に「追い払い行為」と全て揃わないと中々バシッと害は減らせない。

なんとかなる日が来るのだろうか。

今のところ課題しかない。

もうすぐ有害駆除の時期から猟期へ突入。

名目は変われどやる事は同じ。

狩の楽しみこそあれど、里山を守りたいという思いは変わらず。

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