道端にふと目が行く。
毎日山の中にいると、ふとした変化もすぐに違和感となって感じる。
ススキが切れて落ちている。
たまに見る光景だけど、何かの獣が何かしたんだろうという軽い解釈でしかなかった。
今回は何故か気になってちゃんと分析、確認。
足跡は鹿。
ススキの葉ではなく、元の茎をかじった跡がある。
そっか、鹿だったか。
何でもない事だけど、また1つ鹿の生態に詳しくなった。
しかし今回の場合、この鹿の痕跡があるこの場所が重要で…
かつて、ここを獣が通る時は、この先の罠に100%獣が捕獲されていた。
と言うことで捕獲。
今回も100%継続。
ここの場所は獣の通り道のボトルネックとなるところ。
山の形状もそうだけど、周囲に人間が干渉した結果、ここしか通れなくなってしまった場所。
ちょっと歩いて登らないといけないけど、その価値は十二分にある。
問題は搬出のみ。
小さい個体なら良いけど、100キロ級を捕獲すると相当難儀。
引き下ろすだけでも相当工夫が必要に。
今回は1歳程度の個体だったので楽に搬出。
奪った命、ちゃんとお肉にしていただきます。
今年の獣は例年と少し動向が違う。
もっと罠に掛かっても良いはずなのに、なんか弱い。
変わりに銃での捕獲を頑張って、なんとかなんとか頭数を稼ぐ状況。
とは言え獣が減った感覚は無く、他のエリアでは調子良いところもあるみたい。
多分植生がなんか違うのだと思う。
毎年山を歩いていると、その年によって植物の元気の良さが色々と違う事に気付く。
今年も何かが違うのだろう。
対自然であり対生物である狩猟。
変化に気付き、常に柔軟に適応する能力を磨かないと。
毎年、毎日、学びが多い。
Comment