圃場で野菜達と触れていると色々な生き物を見る。
アブラムシ、葉ダニ、てんとう虫にもどき、何かの幼虫からミツバチ、蟻などなど。
それぞれがそれぞれの立場で生きるために必死で、時には他生物や野菜などの植物と協力して生きている。
もちろんその逆も然り。
利益が相反するが故にお互いを侵食することもある。
普段自分が入る山の中でもそういう状態が日常で、獣も生きるために必死だ。
そこには多くの共存と排他があり、そのバランスで成り立っている。
近年獣の生息域、生息数のバランスが崩れてはいるが、そもそも何が正解なのかは正直わからない。
良い着地点があればと想いはするが、現状ではまずは自身の環境を優先するほか手はない。
自分たちも生きるために必死だから。
ここのところ人が熊に襲われる事件が増えてきている。
統計では減っているとされる彼らも、毎日山に入る自分の感覚では確実に増えている。
把握されている生息数、それに確認されている捕獲数や駆除数だけに目をやれば保護対象なのかもしれないが、そもそも昔は正式な数に上がらない捕獲がめちゃくちゃ多かったのを知っている。
今はそれが無い。
そもそもの生息数にも疑問が大きい。
だから実質増えている。
少なくても当地区では。
現場、現実を無視した机上の空論にうんざりする。
上手な共生が進む圃場は生物も野菜も生々としている。
昨年は一般的に不作だった野菜。
今年はぼちぼち順調な上に圃場も増えている。
凄く美味しい野菜が数多く出回るなんて人間からしたら素敵な事だ。
共生。
言葉は綺麗だけど、考えるスタート地点が間違っていてはどうにもならない。
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