私の住む岐阜県は豚コレラ(CSF)の発生県となっています。
発生から時間が経ち、体感では随分と野生イノシシが減ったように感じています。
今ここ郡上市では市から許可が出ている有害駆除と、県からの指示で実施している調査捕獲のみでイノシシの捕獲が許可されている状況。
ただし豚コレラの蔓延環境なのもあり、岐阜県では捕獲した個体を食べることは出来ません。(食べても人体には影響なし)
捕獲後は防疫手順を踏んだあと、埋設か焼却となります。
イノシシの美味しい時期は基本的に秋に美味しいものをたっぷり食べて、そこで乗った脂が落ちるまでの間。
私たちの住む地区は冬は雪が積もります。
雪が多く積もると獣は餌が食べにくくなる上に歩きも辛い。
その上そもそも冬には高カロリーの餌が無いため、当地区では12月から1月くらいがイノシシの脂は1番の乗り具合。
地域によっては豊富な餌があって春先でも美味しくいただけるようですが…
ともあれ、これからの時期は脂は乗ってなくて味は落ちる。
そして豚コレラでイノシシの数は減っていて獣害も激減している。
となれば無理して獲るより、豚コレラが落ち着くのを待って、冬の美味しい個体を獲りたいなと思うのが猟師の心情。
自分が猟師を始めたきっかけは獣害から地域を守るためではあるけれど、獣肉の美味しさを知ってからは食べたい欲も割と強い。
この写真はイノシシの食み跡。
よく観察してみれば親子連れのイノシシの群れ。
獣害が無い程度に増えて、育った頃にまた会いましょう。
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