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継ぐ

拝殿踊も始まり白鳥おどりもいよいよ始まる。

白鳥おどりの発祥祭。

恒例の宝暦義民太鼓の演舞から、スルッと自然に白鳥おどりに繋がっていくのがシビれる。

傘連判状が有名な郡上一揆。

末代のために命をかけて戦ってくれた祖先たち。

普通の直訴であれば、統率者や代表ほど重い刑を受けるものだけど、郡上では全員が腹を括り、連判状に名を連ねて運命を共にした。

成功した数少ない一揆とも言われるけど、要は腹を括った人間の数が他と比べて段違いだったんだろう。

物事を本気で動かすには、どれだけ腹を括れるかどうか…ここ数年、それをあらためて痛感している。

そんな祖先の覚悟を感じ、思い、始まる白鳥おどり。

おかげさまで地域住民は楽しく踊っています。

自分たちがこれからの子供達に出来ることってなんだろう。

最近ずっと心にある、大きな課題。

そして、大切なテーマ。

TABITABI郡上の中の人。

ここ郡上の魅了を伝えるために動いているからどこでも会う。

SNSが当たり前になった今、情報発信の力がどれだけ大きいかも、よく分かる。

けれどそれ以上に、受け取る側としての情報の取捨選択も求められている。

SNSとの上手い付き合い方ってなんだろう。

彼ともよくそんな話をするけれど、なかなか答えは見つからない。

「正解は人それぞれ」

そんな言葉が当たり前の時代になってきたなって思う。

誰かの当たり前じゃなく、自分の当たり前を大切にできたら、これ以上はない。

白鳥おどりの楽しみ方も人それぞれ。

それぞれの想いが積み重なって、続いてきたおどり。

これから先、どう続いていくのか…

その答えは、これからの子どもたちの想いの中にある。

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