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古き良き時代

今年の拝殿踊りは、踊る前から何か違っていた。

唄の唄い手だった祖父の話を聞き、祖父が残した唄の扇子も譲り受け。

縁日では、祖父の弟の日の丸の寄せ書きにも偶然出会い。

自分が知らなかった六ノ里の時間に、今年は何度も触れた気がする。

祖父の唄にあった「時勢と勝地と人の和」。

時代と、土地と、そこにいる人が形成する和。

その言葉に導かれるかのように三社の拝殿踊りが始まり。

振り返ってみれば「古き良き時代」というのは、昔だけのことでもないのかもしれないとも感じる。

拝殿踊りの準備をする住民
Photo: tou_shiro / Edit: Tetsuya Matsukawa

六ノ里三社拝殿踊りと銘打って始めてもう9年ほど。

いつもは三社が終われば魂抜けて崩れるのに、今年は何故か変な感じ。

ふわつく様な、ぼんやりするような。

終わったのに終わってないというか、暮らしと宴が同列になってしまったというか、なんというか。

薄暗い拝殿で踊る人の輪
Photo: wakisaka san / Edit: Tetsuya Matsukawa

しばらくの間、唄の練習で通い続けた拝殿も、結局拝殿踊りが終わっても通いが止まず。

その場のあまりの心地良さに慣れてしまったせいで、終わってからも度重なり通う。

下駄を鳴らし舞うように踊る様子
Photo: tou_shiro / Edit: Tetsuya Matsukawa

御神酒を飲みながら休憩する人たち
Photo: hoshiya san / Edit: Tetsuya Matsukawa

拝殿で輪になって舞い踊る様子
Photo: wakisaka san / Edit: Tetsuya Matsukawa

今年も色々なドラマがあった。

他の踊りと違って自由性があるからこその、思想の当たり合い。

熱量のぶつかり合い。

今年は各地の踊りに行けるだけ行ってみて、色々自分の心と体で見聞して、そして思考を巡らせて。

その結果を三社の最終日、位山秋葉神社の拝殿踊りに詰めてみた。

集合写真
Photo: chiichiipooh / Edit: Tetsuya Matsukawa

表現したいことはいっぱいあるはずなんだけど、今回みたいに言葉にならない事もそうは無い。

結局のところは参加者の皆様の個々の思いでしかない。

ただ今年の六ノ里の踊りはだいぶ個性が出てきたんじゃないかな。

勝手ながらに好き勝手やったせいもあってか、楽しかった。

ただ楽しかった。

皆さん本当にありがとうございました。

少しでも多くの方に六ノ里の地での宴の記憶が残りますように。

TOP Photo: kikuchihayaka / Edit: Tetsuya Matsukawa

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